「夢を叶えるゾウ1」あらすじ/内容
こてこての関西弁のゾウの神様、「ガネーシャ」が平凡なサラリーマンの前に急に現れ、あれやこれやと様々なアドバイスをしていく物語。
「ガネーシャ」は常にふざけた口調やふざけた行動を取ったりするが、サラリーマンの男に対して伝える成功するためのアドバイスはとても的確で、過去の実例をあげてしっかり説明してくれるのでとてもわかりやすかった。
内容としては、自己啓発というより「商売の心構え」や「仕事をするに於いての正しい考え方」を中心に説いてくれています。
私が読んだ際にメモした文章
私が箇条書きでメモした内容をそのまま記載します。
本当にそのままなので分かりづらい文章もあるかと思いますが、その点はご了承ください。
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僕たちがお金を払うのは、自分の欲を満たすため。
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ビジネスの得意なやつは、人の欲を満たすことが得意なやつ。
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「もし私がお客さんに何が欲しいかとたずねたら、彼らは「もっと早く走れる馬を」と答えていただろう。」自動車王 ヘンリーフォード
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何が欲しいかわからない人でも何かしらの欲は持っている。
- 人はわざわざ「〇〇が欲しい」とは教えてくれない。何を欲しがっているかをこっちが考えて、予想して、提案していかないといけない。
人の欲を満たす、とはそういうこと。
- 笑わせるということは「空気を作る」ということ。
- 本気で変わろうと思うなら、意識を変えるのではなく「具体的な何か」を変えないと何も変えることはできない。
- 自分がこうすると決めたことを実行し続けるためには、そうせざるを得ないような環境を作らないといけない。
- 自分の仕事が価値を生んでるかを決めるのはお客さんであり、自分以外の誰かであるということ。
- 常に結果を出し続けるには普通に考えられているよりもずっと綿密な準備、計画が必要である。
- 人は自分の自尊心を満たしてくれる人の所に集まる。
- ベクトルを自分に向け過ぎない。
人と話している時に「どう思われてるのだろうか」など、自分の事ばかりに気を向けない。
- ラーメンの何味が好き?
→他のラーメンを食べたから何味が好きかわかる。経験してるから選択することができる。仕事に関しては経験していないことが多過ぎる。それじゃ何が良いか悪いかがわからない。
- 発見とは、誰もが見たことのあることをじっくり見据えた上で誰一人として考えたことのないことを、考えてみることである。
→「発見とは、みんなと同じものを見て、誰も思いつかないようなことを考えることだ。」セント=ジェルジ・アルベル
一番心に残った内容/名言
- 自分の仕事が価値を生んでるかを決めるのはお客さんであり、自分以外の誰かであるということ。
私の感想
率直な感想は、とても良い本だった!です。
綺麗事ばかりを並べ、無駄に夢や期待を持たせ一時的なやる気を出させるための本や、ただ売るためだけに書かれたありがちな自己啓発本とは違い、現実味があって尚且つ真理を突いた話を、平凡なサラリーマンを成功に導くというストーリー仕立てにして教えてくれています。
「ガネーシャ」というゾウの神様があれやこれやとアドバイスしてくれているのですが、中々お茶目っ気のある神様で真面目な話をしている時でも関西弁+拗ねたり泣いたりすることが多々あります。
ちょっとうんざりしそうになっちゃう部分もいくつかありましたが、話の内容としてはとてもわかりやすかったので最後までしっかり読むことができました。
何がわかりやすかったのか?
それは過去の実例を挙げて色々教えてくれているので、イメージもしやすかったし実際にあった話という事で真剣に考える事、脳をフル回転させる事に対しての抵抗が一切なく話に集中できました。
私の場合、作り話とか例え話、ソースが不透明な薄っぺらい実験データだけだとどうも真剣に考えるのが勿体無いというか、そこまで真面目に考える必要も無いか、と思っちゃって…。
基本私はせっかちな性格なので、不必要な情報は極力入れたくないし考えたくもない。
この本は考える事に対してのブレーキをほぼかけることなく読むことが出来た本でした。
自分の仕事が価値を生んでるかを決めるのはお客さんであり、自分以外の誰かであるということ。
人は自分の自尊心を満たしてくれる人の所に集まる。
なるほどなーと感心しました。
本当、その通りですよね。何も間違っていない。
言われてみれば当たり前の話しなんだけど、その当たり前の事に気付くのが中々にして難しい。
過去の実例で面白かったのが、サウスウェスト航空とスティーブンスアビエーション航空の話し!
実際にあった話とは思えないぐらいユーモアに溢れていて、とても興味深かったです!
簡単に説明します。
サウスウェスト航空が宣伝文句として使っていた“Just Plane Smart” に対して、 スティーブンスアビエーション航空は先に“Plane Smart”を宣伝文句として使用していて、類似広告だとして商標侵害を訴えました。
それに対してサウスウェスト航空は宣伝文句の使用をやめるでもなく裁判をするのでもなく、なんとスティーブンスアビエーション航空に「腕相撲で決着をつけようじゃないか」と申し出たのです。
腕相撲のルールは、3回勝負。
2回勝った方が宣伝文句の使用権を得て、1回負けるごとに5,000ドルを相手が指定する慈善団体へ寄付するというもの。
勝負はサウスウェスト航空のCEO:ケレハー氏が腕相撲に負けたのですが、スティーブンスアビエーション航空のCEO:カート・ハワールド氏はサウスウェスト航空の宣伝文句をそのまま使用しても良いと許可しました。
結果として、両社ともそのまま宣伝文句を使用することができ、尚且つ慈善団体に15,000ドルが寄付され、この出来事はメディアにも多く取り上げられたため両社の宣伝にもなったという、win-winの関係で決着が着いたというお話。
…
素敵すぎませんか?笑
いや、この話を知ったとき、感情が奥底から揺さぶられた感覚がありました。
素敵すぎて震えました。
因みにサウスウェスト航空のCEO:ケレハー氏とスティーブンスアビエーション航空のCEO:カート・ハワールド氏の腕相撲の動画はこちら↓
この話を知ることができただけでも、「夢を叶えるゾウ1」を読んで良かったと思えるぐらい素敵なお話でした。
本当に気付きが多い本でした。自分の子供にも読ませたい一冊です。
是非皆様も一度読んてみてください^^
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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