「金持ち父さん貧乏父さん」内容
お金に対する考え方が正反対の父親を比較して、本来の正しい資産運用の在り方を教えてくれる本。
著者が一番伝えたいことは、
「お金のために働くのではなく、お金を働かせることが大事」
ということ。
資産と負債を見分ける能力
「ファイナンシャル・インテリジェンス」
を身に付ける事も大切だと教えてくれています。
「ファイナンシャル・インテリジェンス」とはお金に関する基礎4項目
- 会計力
- 投資力
- 市場の理解力
- 法律力
以上の知識の事を指します。
「お金持ちになりたければお金の勉強をしろ」
と著者は説いています。
私が読んだ際にメモした文章
私が箇条書きでメモした内容をそのまま記載します。
本当にそのままなので分かりづらい文章もあるかと思いますが、その点はご了承ください。
- 「恐怖」と「欲望」が考え方を左右している。
- 自問自答は常に癖づける。
- 「資産を買う」と「負債を買う」の違いをしっかり理解する事。
資産はお金が入ってくる、負債はお金が出ていく。
- 純資産にも売ると税金がかかり、それは大きく目減りするということ。
- お金持ちになる大事な要素は以下4つ
①会計力 ②投資力 ③市場の理解力 ④法律力
一番心に残った内容/名言
「資産を買う」と「負債を買う」の違いをしっかり理解する事。
資産はお金が入ってくる、負債はお金が出ていく。
私の感想
正直私にはあまり響きませんでした。笑
内容の総括すると
「お金を稼ぐならお金のことについて勉強し、お金のために働くのではなくお金に働かせろ。そしてあれこれ悩む前に今すぐ行動しろ。」
ということです。笑
「お金に働かせるにはどうしたらいいの?」
という点なのですが、投資に関しては表面的な事しか書かれていません。
不動産投資などの表面的な事しか書かれていないので、投資について簡単だと勘違いしてしまいそうな内容となっているのですが、きっとこの本に書かれている通りの投資をしてしまうと間違いなく大損食らうと思います。
だって、この本の内容だけでは投資と向き合うためのメンタル面の在り方が学べませんから。
投資法を学ぶための本ではなく、投資を学ぶために知っておくべき最低限の事をこの本は教えてくれています。
なので、「自己啓発書としての読み物」、「資産形成についての入門書」という感じで読まれるには面白いと思います。
後、著者と私の考え方が違う点が一つ。
私は投資の定義として「優位性のある、割の良いギャンブル」だと思っていますが、著者はギャンブルではないと言い切っています。
細かいニュアンスなのでもしかしたら捉え方としては似ているのかもしれませんが、私はギャンブルとして捉えた方が自分のためになると確信しているため、そう捉えています。
投資も言わば「賭け」です。
対象商品の価値が上がるか下がるかに賭けているわけで、絶対安全の投資などありません。
そんなものが存在したのであれば皆手を出し、その投資自体が機能しなくなると思います。
「賭ける(ギャンブルする)」からこそ、そこに可能性が出来、利益チャンスが生まれると私は思っています。
この考え方は、名著「仕事は楽しいかね?」にも書かれている考え方で、
パッと浮かぶたいていの考えは使い古されたものだし、パッと浮かんだわけではない考えの多くもやっぱり使い古されたものだということ。
とどのつまり、「一か八かの賭けをしないなら、チャンスなど一つもない」。
と教えてくれています。
これが真実だと私は思っています。
捉え方は人それぞれで、自分に合ったものを選択すれば良いと思いますが、最終的には「賭ける勇気」が無ければ平凡な結果に終わるのは至極当然のことではないでしょうか。
ロバートキヨサキは
- 不動産
- 金や銀
- 油田などの資源
を主に対象として投資しており、株式などはギャンブルと捉えているようです。
株式や債券は自分自身でコントロールすることができないので一切投資したことが無いと仰られています。
そもそもコントロールできる金融商品ってあるの?って感じですが、ロバートキヨサキ曰く、
「家賃収入は安定して入ってくる収益、コントロールできる投資対象だ」
と仰っているのですが、そもそも元手が無いと不動産投資なんて手を出せないし、格安物件という方法もあるのでしょうが、その物件を探しに行くにも「周辺調査」や「土地の価値把握」など結構な時間がかかります。又、購入後も住居者とのトラブルにも対応しなければならない、空室問題など、サラリーマンをやりながら運用していくのは中々大変だと私は思います。
「空室問題などは管理会社を間に挟んで任せたらいい」とか細かいことを言い出すとキリがないのでその他色々メリットデメリットはあるかと思いますが、要は「”土地を見に行くのが好き”など、趣味としても楽しめる方じゃないと不動産投資はできない」と私は思います。
なので全否定するつもりはありませんが、私には合わない内容が多かった本でした。
読み物としては面白かったので、読んで良かったとは思っています。
一度は読まれても損は無いかと思いますよ^^
最後まで目を通していただきありがとうございました。
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