「負けない技術」あらすじ/内容
”勝負事”についてかなり深く書かれている本。
桜井章一さんは麻雀界の鬼才ですが、麻雀だけに限らず、他の勝負事でも通用する普遍的な真実を教えてくれています。
勝負にはテクニック面も大事だけど、それだけじゃない。
運気の流れ、感覚的なものなど、抽象度の高い事柄をわかりやすく説明してくれています。
羽生善治さんの「決断力＋大局観」と共通する部分が多く、勝負の世界での在るべき心構えについて詳しく書かれています。
私が読んだ際にメモした文章
私が箇条書きでメモした内容をそのまま記載します。
本当にそのままなので分かりづらい文章もあるかと思いますが、その点はご了承ください。
- 勝ちたいは”欲”だが、負けないは”本能”。
- 必要と不必要は循環して回っている。
- 必要なものが回ってきたらそのまま生かせばいいが、不必要なものがやってきたらそのときはひたすら耐え、”その時”をじっと待ってれば良い。
- 自分の中にある善し悪しの悪しは一気に捨てるのではなく少しずつ捨てていく。
一気に捨てようとすると、完璧主義という病を招く結果になる。
悪いものを半分捨てる感覚、それを繰り返して小さくしていくと良い。
- 人生に於いて”確証”は大事じゃない。
”そんな気がする”がやがて確証になっていくことはあるが、確証が先に来ることはない。
確証は求めるべきものではない。
- チャンスの存在を感じる力の基本は、心地よいか悪いか、愉快か不愉快かなどの普段の生活の基本的な感覚を養うことで鍛えることができる。
- ”間違いの流れ”が起こっている時は、間違えた方が良い結果を出せる。
しかし、その場合は間違えて勝ちに行くよりも素直に正着の手を打ち負けた方が良い。
なぜなら、一度”間違いの流れ”に乗ってしまうと次に”正しい流れ”がきたときに乗れなくなってしまう。
正着を裏切らない、正しい姿勢を貫くことが大事。
一番心に残った内容/名言
正着を裏切らない、正しい姿勢を貫くことが大事。
私の感想
私の心にめちゃくちゃ響きまくった本の一つです。
勝負に対する心構えがとても丁寧に書かれています。
勝負というのは小手先だけのテクニックだけではなく、運気の流れも非常に大事になってきます。
世の中には何故か運が絡むハズの勝負事なのに常に勝ち続けている人が存在します。
ポーカー、麻雀、株、FX、じゃんけんetc…
これらの勝負事ってある程度テクニックは必要ですが、100％が無い不確実の中決断して進まないといけない勝負事だと思います。
謎にじゃんけん強い人とかいますよね。
何故その人はじゃんけんが強いのか？
これを言葉で説明してくれる本が、この桜井章一さんの「負けない技術」です。
それも、適当な言葉を並べているのではなく、しっかりとした理由、根拠に基づいて理路整然と説明してくれています。
「そんな不確実性の高い世界に理由や根拠なんてあるの？」
「どうせ運次第だから何やっても一緒じゃないの？」
と思うかもしれませんが、本当にそうだとしたら勝ち続けている人はずっと運が良いことになります。
それもあり得ない話では無いかもしれませんが、ずーっと勝ち続けているのであれば、それを「運が良いから」という言葉だけで済ませてしまうのは思慮が浅いと思います。
じゃぁ何故運が良いのか？
⇒運が良くなるような過ごし方をしているからです。
運に好かれるためには先ず欲深い考えを捨てなければいけません。
何故なら欲自体が”運”を遠ざけてしまうからです。
”運”は強欲が嫌いなんですね。
又、”欲”によって自身の目も眩み、見えるべきものが見えなくなってしまいます。
結果、自滅するような行動を取ってしまった、なんてことは勝負ごとの中では日常茶飯事だと思います。
特にアマ同士の戦いだと、敗因の大半は自滅したことによる失点（ミス）と言われていたりします。
これはどの競技、ゲーム、勝負ごとに於いても一緒です。
そういったような奥深い内容が書かれている本であり、FXや格ゲーを趣味としている私にとっては活かせる内容が多く、とても興味を惹かれました。
将来大きくなった子供に胸張って紹介したい本の一つです。
勝負ごとに興味のある方は読んで損は無い一冊だと思いますので、是非一度読んでみてはいかがでしょうか。
最後まで目を通していただきありがとうございました。
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