「東大卒プロゲーマー 論理は結局、情熱にかなわない」あらすじ/内容
ときど選手の自叙伝。
ゲームを通して学んだ事、ゲームに取り組む姿勢などが書かれています。
東大卒なのに何故ゲームを選んだのか?
その答えが明確に記されている本です。
私が読んだ際にメモした文章
私が箇条書きでメモした内容をそのまま記載します。
本当にそのままなので分かりづらい文章もあるかと思いますが、その点はご了承ください。
- 格ゲーは「操作技術」「反射神経」「読み合いの強さ」「戦法の構築」が影響をしあっている。
- 大切なのは「それにどれだけ真剣に取り組むか」なのだと思う。
真剣に取り組めば、それがどんなことであっても、人は学べるのではないだろうか。僕の場合はたまたまその対象がゲームだった、ということだ。
- EVO2002は大学の体育館のような会場に100人強。EVO前身となる大会は数十人。
EVO2005ではラスベガスで300人近く。
- 「偶然」を「単なる偶然」で終わらせない。
何故その偶然が起きたのかを考えろ。
- ロジックや合理性は、情熱があってこそ生きるもの。
情熱なしにそれらを振り回したところで何も生み出すことはできない。
- 自分の中に情熱の火種が見つけられない人は、情熱を持つ人のそばに行ってみてほしい。
きっと彼らはあなたに火をつけてくれるだろう。
一番心に残った内容/名言
ロジックや合理性は、情熱があってこそ生きるもの。
情熱なしにそれらを振り回したところで何も生み出すことはできない。
私の感想
ときどさんのストイックさがひしひしと伝わってくる1冊。
私が直観的に感じたのは、プロゲーマーの梅原大吾さんは天性の才能を持った方、ときどさんは天性の才能を持ったという感じではなく、ストイックにゲームに取り組み、合理的な戦略で、アツい情熱をもって鬼の努力で勝利を掴み取っているプレイヤーだと思います。
(もちろん梅原さんも努力はされていると思いますのでその点はご理解ください。
あくまで私の直観的感想です。)
なのでときどさんは努力の天才なんじゃないかなと思います。
NARUTOで言うと「ロック・リー」ですね。
彼は忍者の要である”忍術”が使えませんが、周りの誰よりも努力し、自分が持っている唯一の武器である”体術”を鬼のように鍛え、伸ばす事によってとても強くなりました。
私が思うに、プロゲーマーの中で一番ストイックにゲームに取り組んでいるのはときどさんだと思います。
たかがゲームとは言えど、長期戦になれば体力を使う。
その為にジムに通い身体を鍛えるなど、本当に徹底しています。
ゲームだけの世界で通用するような浅い話ではなく、仕事の世界でも通用するような話もされています。
「偶然」を「単なる偶然」で終わらせない。
何故その偶然が起きたのかを考えろ。
ゲームにはバグという現象が起きる事があります。
それをただの”バグ”で終わらせるのではなく、何故その”バグ”が起きたのかを徹底して考えろと作中で書かれています。
これは仕事でも通用する話ではないでしょうか。
一つ一つ突き詰めて行けば、その”バグ”である先に考えもしなかった事実がある場合がある。勿論無い可能性もあるが、それは調べてみないとわからない。
ときどさんならではの考え方が伝わってくる1冊でした。
格ゲー好きではない方でも読める内容だとは思いますが、やっぱり私は格ゲー好きの方におススメしたい本だと思いました。
最後まで目を通していただきありがとうございました。
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