「仕事は楽しいかね?」内容
出張の帰り、雪の影響で空港のロビーに足止めされた一人の疲れ切ったサラリーマン。
そこで出会ったある老人に仕事の不満をぶつけてしまう。
実はその老人、とても名の通った実業家。
その老人がサラリーマンの愚痴や不満、悩みや価値観について相談に乗ってあげ、次々にそれらについてアドバイスをしていく、と言った内容です。
対話形式で進んで行くので読書が苦手な人でも比較的読みやすい構成だと思います。
私が読んだ際にメモした文章
私が箇条書きでメモした内容をそのまま記載します。
本当にそのままなので分かりづらい文章もあるかと思いますが、その点はご了承ください。
- 試してみることに失敗はない。
- 成功の前提条件は2つ。
1:頭が切れること 2:勤勉であること
- 何度となく”表”を出すコインの投げ手は、何度となく投げているのだということ。
- 一連の姿勢が正しくありさえすれば、望むものはなんでも手に入るというわけじゃない。
望みうる最良のものは、手に入れたものを好きになることだ。
- フットボール選手のレイモンドベリーは、優れたクォーターバックを片っ端から研究してパスの極意を見付けようとした。
彼らに共通していることはただひとつ。
”それぞれ違ったふうにボールを投げている”
ということだけだった。
- 目標に関する問題は、世の中はあなたの目標が達成されるまで、ジーッと待ってくれはしない。
- ある事柄が完璧だと決め込んでしまったら、その事柄はそれ以上良くならず、ライバルに追い抜かれるのをただ待つだけになる。
- ”完璧”とは、駄目になる過程の第一段階。
- 何かに挑戦してみて、それがろくでもないアイデアだとわかったとき、君はもとの場所に戻ることは絶対に無い。必ず、何かを学ぶからだ。
学ぶべきことがなにもなかった場合は、その前にしていたことに高い価値をおくべきだってこと。
そういう意味では、試してみることに失敗はないというのは真実だと僕は思う。
- パッと浮かぶたいていの考えは使い古されたものだし、パッと浮かんだわけではない考えの多くもやっぱり使い古されたものだということ。
とどのつまり、「一か八かの賭けをしないなら、チャンスなど一つもない」。
- 解決策というのは、あとから振り返ってみれば簡単に見つけられそうに思えるものだってこと。
- 新しいアイデアとは、新しい場所に置かれた古いアイデアなんだ。
- 多くの人はアイデアは持っていない。でも、考えは持っている。
- 失敗も問題も深く突き進め。そうすると反対側へ、
「アンチミステイク」「アンチプロブレム」へ出るから。
- 寝ている間も脳は働いている。睡眠中の整理力は利用するに値する。
問題事、考え事を結論まで出さず、起きてから考えをまとめるようにするも上手くいく。
一番心に残った内容/名言
- 何度となく”表”を出すコインの投げ手は、何度となく投げているのだということ。
- パッと浮かぶたいていの考えは使い古されたものだし、パッと浮かんだわけではない考えの多くもやっぱり使い古されたものだということ。
とどのつまり、「一か八かの賭けをしないなら、チャンスなど一つもない」。
- 新しいアイデアとは、新しい場所に置かれた古いアイデアなんだ。
一つに絞り切れませんでした。。
それ程にこの3つの内容はとても深い言葉だと思います。
私の感想
そこまで文章も多くなく、難しい言い回しなども無かったのでかなり読みやすかったです。すいすい読むことができました。
何度となく”表”を出すコインの投げ手は、何度となく投げているのだということ。
運が良い人悪い人、それは確かに存在すると思いますが、ずっと”表”を出し続けられる人はいないと思います。
世の中で成功している方々は、何度もコインを投げて”表”も”裏”も出す。
メディアはその”表”だけを取り上げるから、私たちはそちらだけに目がいってしまいがちです。
成功者は一般の人なら立ち上がれないようなつらい失敗を何度も経験し、それでも負けることなく何度も立ち上がって成功を収めているんだなぁとこの本を通して改めて認識させられました。
「一か八かの賭けをしないなら、チャンスなど一つもない」。
不確実な事に挑戦するのはとても怖いです。
でも、それを乗り越えられなければチャンスなど一つも無いとこの本の老人は語っています。
本当にその通りですよね。
桜井章一さんの本、「負けない技術」でも
- 人生に於いて”確証”は大事じゃない。
”そんな気がする”がやがて確証になっていくことはあるが、確証が先に来ることはない。
確証は求めるべきものではない。
と、「確実な未来」なんてものは大事でも無いし、そもそも求めてはいけないものだ、という風に仰っています。
人間が不確実な未来に恐怖するのは、動物的本能の働きによって「死から身を守るためのもの」なのですが、今の時代に早々命を取られることはありません。
なのでこの本能を少し抑えて、勝負するところでは勝負をする度胸を身に付けなければ成功を掴み取ることはできないように思います。
仕事について取り組む姿勢や考え方が対談形式でわかりやすく読み取れるような構成になっている本でした。
最後まで目を通していただきありがとうございました。
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