「アンガーマネジメント入門 」内容
- 直ぐにイライラしてしまう
- 感情を抑えられない時がある
- 怒りで周りが見えなくなってしまう
誰でもこういう経験はあるのではないでしょうか。
そんな「怒り」をコントロールする方法について書かれた本です。
- 何故人は怒るのか
- 怒ったときの身体の変化とは
- ムカついた時の対処法
等々、直ぐに実践できるテクニック的な事も含めわかりやすく説明してくれています。
私が今まで読了した本の中でも上位にランクインする良書です。
私が読んだ際にメモした文章
私が箇条書きでメモした内容をそのまま記載します。
本当にそのままなので分かりづらい文章もあるかと思いますが、その点はご了承ください。
- 怒りは無くせない。
喜怒哀楽とあるように、怒りは必要な感情であることを理解する。
- 同じ出来事でも置かれている状況が違えば、人は全く違う感情を持つ。
「誰かと肩がぶつかる」という出来事は、
あなたを怒らせることもありますが、怒らせない事もある。
→出来事そのものがあなたを怒らせているのではなく、
時と場合に応じて自分で「怒る」という行動を選んでいるのです。
- 「怒り」は、誰かや何かに怒らされてるのではなく、自分で怒るを選択していることに気付くのが大事。
- 考えや価値観の違いを受け入れられないから怒るを選んでしまう。
- 人が不機嫌になるのは、自分の考えや価値観が上手く通らないと思っているから。
- 怒りを持った体の変化
①心臓を早く動かして体内に血液をより循環させる
②筋肉を硬くする
③呼吸は早く浅くなり、酸素を大量に取り込むことで筋肉を活発化させる
- コアビリーフとは「〜すべき」や、自分が一番正しいと思っていることで、
それらが客観的に正しいかどうかは関係ない。
- コアビリーフには他人の理屈や一般常識は通用しない。
- ムカついた時は「カウントバック」。
100から3ずつ引いた数字を逆算して行く。
- 自分のコーピングマントラ⇒「目的は?」
※コーピングマントラとは、「困難な出来事に対処するために自分に何度も言い聞かせる呪文」という意味合いの言葉です。
- イライラで集中できないときは「グラウンディング」
イライラした時は嫌な出来事(過去)やその出来事に対して起こす自身のアクション(未来)に意識が向いていて、「今」「この場所」にない。
なので目の前にある物、例えば「ペンの色、形」「服の素材、大きさ」など視界に入る物を集中して観察することで意識を「今現在」へ持ってくる。
- 怒りの段階を自分で測れるようになると、目の前の怒りに対処し易くなる。
怒りのレベルを10段階に分ける。
- 独りよがりは周りだけでなく結果的には自分までをも苦しめてしまう。
- 北風と太陽の太陽になる。北風は怒りをぶつけてるのと一緒。
- 絶対、いつも、必ずという言葉を使うのは避けるべき。正確で無い物言いは相手に快く思われない。
- 決めつけやレッテルを貼る言葉や表現も避ける。
- 大袈裟、オーバーに言わない。大袈裟に言うのは自分の考えや感情が正しいと正当化したいから。
- 「べき」という都合の良い言葉に気をつける。
「べき」には自分が言ってることが正しい、自分の言う通りにした方がよいという意味合いが込められている。
- 自分が困っていたり、怒っていたり、苦しんでいたり、悲しんでいるはずなのに主語が自分で無いことが多い時は注意すること。
矛先を他の誰かに向けている可能性有り。
- アサーティブコミュニケーションのルール
①言いたいことを言う権利はある。
②言いたいことを言ったからと言って、それは必ずしも相手を傷付けることにはなりません。
③相手にも相手の言いたい事を言う権利がある。
④双方言いたい事は言っても良いが、一方的に押し付けたり従わせたりする事はできません。
一番心に残った内容/名言
怒りは無くせない。
喜怒哀楽とあるように、怒りは必要な感情であることを理解する。
私の感想
流石入門書というだけあって、複雑な表現などは無しに読書が苦手な人でもわかりやすいように書かれています。
文字数もそこまで多くなく、スラスラ読むことができました。
私の場合、仕事や友達と接する時は全く怒らないのですが、家に帰って家族と過ごしているとき、気が抜けているのか何なのか、家族に対して、というよりも嫁に対してイライラしてしまうことが多々あります。
「なんでこうなるの?」
「こうした方が絶対効率いいやん、ちょっと考えたらわかるやん…」
「これ前にも3回言ってるけど、何回言うたらわかるん?」
こんな冷たい言い方は絶対にしませんが、頭の中ではこう思ってます。
( ・ิω・ิ)。
本当に職場だと別にそこまでイラっともしないのですが、身内に対しては何故か外よりもイライラしてしまいます。
特に嫁は文系、私は理系なので話が折り合う事も無く、嫁は感覚的にものを捉えて喋るのに対し、私は理詰めで話しをするので結果、反論できず嫁が謝る形で大体話は収束するのですが、私の目的は嫁の謝罪を得る事ではありません。
目的はあくまで、嫁が過ごしやすいように、効率良く且つ気持ちよく家事ができるようになればいいなという思いから色々伝えようとするのですが、真面目に話をするも全然意図した内容と違う返答が来たりするので、次第にイライラしてしまい、それがきっと表情や声色に出てしまって嫁も不機嫌な顔になってきます。
「このままじゃだめだ!
目的はあくまで家族を円満に、且つ全員で成長できるように過ごす事だからこのイライラの対処法を考えないと!」
ということで色々模索していました。
この「アンガーマネジメント」の本を読む前に岸見一郎さんの「嫌われる勇気」を読了し、”課題の分離”を知ったことによりある程度自分の怒りをコントロールできるようにはなったのですが、それをさらにブラシュアップする目的でこの本を読もうと思いました。
自分が「いつ、どんなことで」怒るのかを冷静なときにイメージしておくことで、その場面に出くわしたとき、怒りの感情を完全に消すとまではいきませんが、「自分が怒っている」ということを認識することができればその怒りを抑えるために対処することが出来ます。
そんな「怒り」について詳しく書かれており、更に怒ってしまった時の対処法として「コーピングマントラ」、「カウントバック」、「グラウンディング」と言ったテクニック的な事も丁寧に教えてくれています。
【コーピングマントラ】
「困難な出来事に対処するために自分に何度も言い聞かせる呪文」という意味合いの言葉。
【カウントバック】
100から3ずつ引いた数字を逆算していく
⇒意識を怒りとは違う方向へ持っていく
【グラウンディング】
イライラしているときはそのイライラの原因となった出来事(過去)や、その出来事に対して起こす自身のアクション(未来)に意識が向いていて「今この場所」に無い。
なのでその意識を「今現在」へ持ってくる方法の事。
⇒ペンの色は何色か?今着ている服の素材は何か?などを自身に問いかけて意識を引き戻す。
怒っても身体の物理的な力が増えるだけで、その他は何も良いことがありません。
2chの創設者、ひろゆきさんも「働き方 完全無双」という本で
相手が怒っていたり、感情的になっていたら超チャンス。
思考関係の能力値は駄々下がり状態なので、相手にヘマさせたり、
自分が被害者であることを周りに認知させたりすることが平常の時よりは断然にさせやすくなる。
と仰っています。
怒ると頭が回りにくくなってしまうので、やはり良いことはありません。
上手く感情をコントロールして、良好な人間関係を築いていきたいものです。
最後まで目を通していただきありがとうございました。
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