「「聴く力」 磨けば人生うまくいく!」内容
- 上司が大事な事を伝えようとしても中々聞いてくれない。又は上手く伝える事が出来ない。
- 会話が苦手で異性と上手く話せない。
- 子供が言う事を聞いてくれない。
これらの解決策として、「話す力」よりも「聴く力」が大切だとこの本は説いています。
人は「聴き方」よりも「話し方」に意識が言ってしまいがちです。
「この話に対してなんて返そうか」
と話の内容に意識を向けているというよりも、その話に対して返す言葉を考え過ぎてしまい、聴き方が疎かになってしまっている人はとても多いと思います。
そうではなく、先ずは相手が話したい、伝えたい部分をしっかり汲み取ることが大事だとこの本は教えてくれています。
”きく”は、
「聞く」「訊く」「聴く」
の3種類に分ける事が出来、それぞれ意味合いは似ていても内容の深さは全然違うものだと解説してくれています。
内容自体はとてもわかりやすく、話の聞き方の入門書として最適な一冊だと思います。
是非私の娘にも勧めたい一冊です^^
私が読んだ際にメモした文章
私が箇条書きでメモした内容をそのまま記載します。
本当にそのままなので分かりづらい文章もあるかと思いますが、その点はご了承ください。
- “きく”には3つある。聞く→hear 聞こえる、耳に入る
訊く→ask 尋ねる、問う、取り調べる、責める
聴く→listen 心を込めて聴く、熱心に聴く
- ”聴く”コツは「人は皆、自分のことをわかってもらいたい、受け入れてもらいたい」と思っているということを強く意識すること。
- コミュニケーション能力とは、相手の意図や考えを理解し、それに応える能力のこと。
- 自分の意見を聴いてもらいたいなら、まずは相手の意見を聴くこと。
- 人間関係においては、常に「自分発」でいることが大事。
- 話し手が聞き手に与える影響は「言語情報」「聴覚情報」「視覚情報」の3つから構成される。
- メラビアンの法則によると、言語が7%、聴覚が38%、視覚が55%の割合でコミュニケーションを取る際に影響を与えている。
- 人間は自ら成長したり、悩みや問題を解決する力を自分の中に持っている。
他人の価値観を押し付けられるよりも、自分の中にある力を引き出してもらう方がずっと嬉しい。
- 話、相談を聴く際、
「さえぎらない」
「否定しない」
★「アドバイスしない」
この3つを大切にする。
- 話の中のキーワードを拾い、繰り返す。
(キーワードは数字であったり、語気が強かったりする)
- 「言い換え」で理解を深める。
- 相手の感情をキャッチし、言語化する。
- 沈黙は金ほどの価値がある。
- コンプリメントのコツは、相手が褒めてもらいたいと思っていることを褒めること。
- 怒りの下には別の感情が隠れている。
怒りのフタを外してあげることを意識する。
怒りにも「聴く」が効く。
- 質問にはクローズドクエスチョンとオープンクエスチョンの2種類ある。
クローズドクエスチョンは相手が明確に答えられる質問を指し、オープンクエスチョンは話し手が自由に応えられる訊き方。
- クローズドクエスチョンで事実確認をし、オープンクエスチョンで話を深めていく形。
- 相手が混乱し、考えがまとまっていないときは「どうなったら良いと思う?」と声をかけてあげる→その次に「そのためにできることは何?」
- 煮え切らない相手には「スケーリング手法」
10点満点中何点ですか?→今の状態がどうなったら、あと1点あがりますか?
- 意見を求められて困ったら「あなたはどう思う?」
正答は結局自分の中にしかない。
- 相手の懐に飛び込む方法
→自分を主語にした感想を伝えた後に質問する。
→自分の発言に責任を持って話す。
- 質問は小さく、具体的にするのが基本。
北海道に行かれたんですね、どうでしたか?→❌
北海道に行かれたんですね、美味しいものは食べられましたか?→⭕️
- キツい質問、責めているような質問になりそうな場合は語尾に「〜と思う?」と尋ねる形にしてあげると建設的な話し合いができる。
- 弱さをさらけ出せることこそが、本当の強さ。
- 成功とは自分サイズの満足を手に入れること。
一番心に残った内容/名言
- 人間関係においては、常に「自分発」でいることが大事。
- 話、相談を聴く際、
「さえぎらない」
「否定しない」
★「アドバイスしない」
この3つを大切にする。
- 沈黙は金ほどの価値がある。
1つに絞り切れなかったので3つ挙げさせていただきました( ・ิω・ิ)。
私の感想
こちらの本、Amazonではそこまでレビュー数も多くないのですが私的にはかなりの良書です。
絶対に娘に読ませたい本の中の1つです。
私も10代後半~20代前半まで水商売をし、20代半ば~20代後半は営業職と、人と直接関わり合う仕事ばかりしてきたのですが、こちらの本に書かれていることはとても効果のある、コミュニケーションには欠かせないような内容だと思います。
私は偉そうな事を言えるほどコミュニケーション能力が高いわけでは無いですが、基本的に人見知りも無く初対面でも普通に会話することぐらいはできます。
(個人宅の営業をしていたのでそこで話が出来ないと仕事になりませんでした;;)
人間は自分の意見を主張した際、相手にもその意見を受け入れて欲しいと思っているのは事実だと思います。全員が全員じゃなくとも、「否定されたい!」と思っている方は少数派だと思います。
ただ、相手の意見と違う意見を持っていた際、相手の主張を真っ向から否定してしまうとそこで対立し、摩擦が起こってしまいます。
「自分の意見を聞いてもらいたい。最終的には自分の意見を通したい」
が目的であれば、真っ向から否定なんてしなくても否定できる方法はあるんですね。
というか極論、否定すらしなくてもいいわけです。
「聞き流す」「はぐらかす」「誤魔化す」なども方法としてはあるのでしょうが、それだとその場しのぎになってしまい後々面倒な事になるのは目に見えています。
一旦相手の意見を全て受け止め、その内容をしっかり加味した上で相手の意見とは違う自分の意見を相手の話を聞いた後に話す。
「あ~・・確かにそういう意見も考えられるよね。気付かなかったなぁ・・・。
私の意見はこうだったんだけど・・・」
と、否定するのではなく受け止めるのが大事だと思います。
その際に、相手の話しを”聴く”というスキルがとても重要になってきます。
その”聴く”という言葉の意味の解説と、”聴き方”に対するスキルをわかりやすく説明されているのでとても理解しやすかったです。
実践的な内容ばかりなので、読んだ翌日から活用できると思います。
- 人間関係を円滑にしたい。
- 職場で働きやすく過ごしたい。
- より一層家族円満な暮らしを築きたい。
必ず生活に役立つような内容ばかり書いてくれているので、是非一度読んでみてください^^
最後まで目を通していただきありがとうございました。
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