初めに
私は18歳のとき、右腕の肩から肘上にかけてタトゥーを入れました。
半袖では見えますが、7分袖であれば隠れるサイズです。
そして、私には特別な資格やスキルがあるわけではありません。
そんな私でも、「OK」の職場から「NG」の職場まで、色々工夫しながら働いてきました。
今では昼のお仕事に正社員として、9年間勤務しています。
ここでは、そのリアルな経験をもとに、仕事探しのヒントを紹介します。
タトゥーがあると仕事探しで困りやすい理由
タトゥーがあるだけで、仕事探しはとても難しくなります。
日本では見た目に関する基準が残っている職場が多く存在するからです。
ここでは、困りやすい理由を整理します。
見た目の印象が重視されやすい
日本の多くの企業では、清潔感や安心感が重視されます。
タトゥーに対して、威圧的な印象を持つ人も一定数います。
そのため、不特定多数と接する仕事では敬遠されることがあります。
福利厚生の仕組みが影響することもある
企業の多くは健康保険組合に加入しています。
一部の組合では、タトゥーがあると利用制限が出る場合があります。
こうした事務的な対応を避けたい企業もあります。
制服で隠しきれない場合がある
制服が決まっている職場では、見た目の統一が求められます。
半袖のユニフォームでは、タトゥーを完全に隠すのが難しいです。
そのため、採用を控えるケースがあります。
こうした理由から、仕事探しに苦労する場面が出てきます。
ただし、すべての業界が厳しいわけではありません。
理由を理解すると、選ぶべき方向が見えてきます。
タトゥーOKな仕事一覧【職種別】
まずは全体像をつかめるように、職種ごとに整理します。
実際の求人でも見かける仕事を中心にまとめています。
【建設・現業系】
身体を動かす現場仕事は、比較的タトゥーに寛容な傾向があります。
見た目よりも、作業スキルや体力が重視されやすい環境です。
・とび職
・大工
・塗装工
・内装工
・解体工
・足場工
・造園工
・水道メンテナンススタッフ
・電気工事士
・交通誘導警備員
・設備メンテナンス(ビル・工場)
【軽作業・工場系】
裏方業務が中心で、黙々と作業する仕事が多いです。
接客がほとんどないため、見た目に関する制限が比較的緩い傾向があります。
・倉庫内軽作業
・商品の梱包・検品・出荷
・工場作業員(製造・ライン作業)
・鉄工所作業員
・ピッキング作業
・仕分け作業
・シール貼り
・検査・品質チェック
・フォークリフトオペレーター
【物流・ドライバー系】
一人で動く時間が長く、対面の接客が少ない仕事です。
配送ルートや安全運転が重視される傾向があります。
近年は人手不足もあり、外見へのこだわりが少ない企業が増えています。
・配送ドライバー
・長距離トラック運転手
・フードデリバリー(配達員)
・引越しスタッフ
・ルート配送ドライバー
・自動販売機の補充スタッフ(ルート配送)
・新聞配達
【事務・コールセンター系】
服装自由の職場もあり、見た目の制限が緩い傾向があります。
対面での接客がないため、オフィスワークでもタトゥーOKな場合があります。
・コールセンターオペレーター
・予約番号発行事務(スマホ関連)
・スマホ購入情報のチェック・入力事務
・一般事務(私服勤務・服装自由案件)
・データ入力
・在宅カスタマーサポート
・チャットサポート業務
【サービス・販売系】
店舗や業態によって対応が分かれやすい分野です。
個性を重視する店舗では、比較的受け入れられることもあります。
・飲食店スタッフ(焼き鳥・牛タン・居酒屋など)
・ナイトワーク関連
・フレグランスショップ店員
・アパレルショップ店員
・フリマショップ店員
・イベントスタッフ(設営・運営)
・ライブハウススタッフ
・ホテル清掃スタッフ
【クリエイティブ・専門職系】
成果やスキルが重視されやすい職種です。
見た目よりも実力が評価される傾向があります。
・動画編集・制作
・ファッションデザイナー
・Webエンジニア
・プログラマー
・グラフィックデザイナー
・理容師
・美容師
・ネイリスト
・アイリスト
・Webライター
・SNS運用代行
【医療・福祉・その他】
人手不足の背景から条件が緩和されている分野もあります。
施設によりますが、隠していれば問題ないとする職場が増えています。
・介護スタッフ(施設による)
・訪問介護ヘルパー(施設による)
・農業スタッフ(農家・牧場)
・清掃スタッフ(ビル・施設)
・施設警備員
タトゥーありの筆者が実際に働けた職場6選
ここでは、私自身の実体験をもとに紹介します。
タトゥーの位置や隠し方によって、働けるかは変わります。
冒頭でもお伝えした通り、私は18歳で右腕の肩から肘上にかけてタトゥーを入れました。
半袖では普通に見えますが、7分袖なら隠れるというサイズ感です。
私には特別な資格やスキルがあるわけでもありません。
そんな私が、これまで「完全OK」な職場から「NG」の職場まで、工夫しながら働いてきたリアルな経験をお伝えします。
居酒屋(厨房)
規則:タトゥー完全OK
厨房担当として働いていました。
タトゥーがあっても、特に何も言われませんでした。
接客が少ない環境だったことが大きかったんだと思います。
バーテンダー
規則:タトゥー完全OK
スーツ勤務のため、基本的にタトゥーは見えません。
タトゥーが見えているスタッフもいました。
個性や接客力が評価される環境だったため、問題なく働けました。
カラオケ店員
規則:タトゥーOKか未確認
制服が長袖でした。
そのため、タトゥーは完全に隠せていました。
特に確認されることもなかったので、、自分から公表することもなく働いていました。
パチンコ店員
規則:タトゥーNG
ここはタトゥーNGの職場でした。
制服は半袖で、タトゥーが少し見える位置だったため、毎日テーピングで隠して勤務。
タトゥー隠しシールやファンデーションもありますが、使用するとコストがかさんでしまいます。
なので、半袖から見える部分だけにテーピングを巻いて対応。
この方法で1年半働きました。
Web制作会社
規則:タトゥーOKか未確認
スーツ勤務のため、タトゥーは見えません。
特に触れられることもなく、そのまま働いていました。
商社の倉庫内業務(現在)
規則:タトゥーNG
現在も勤務しており、10年目になります。
半袖では見えるため、常に長袖で勤務しています。
私が所属している部署内では知っている人が大多数。
一度、社員旅行の温泉でタトゥーが入っていることを誰かにリークされ、後日上層部の方から注意を受けました。
内容は「今後は見えないようにしてほしい」というものでとどまり、大きな問題にはなりませんでした。
その後も勤務を続け、現在は役職についています。
面接時に正直に「タトゥーが入ってます」と伝えていると、今勤務中の会社で雇われることはなかったでしょう。
数年間真面目に勤務し、その後にバレたとしても、勤務態度や仕事の能力次第ではこうして私のように条件付き(見せないように工夫すること)で働かせてもらえるケースもあるということです。
私が強くお伝えしたいのは、
「不利になるようなことで、聞かれていないことならばわざわざ自分から申告する必要はない。」
ということです。
正直者をアピールしたくなる気持ちもわからなくはないですが、そこを買ってくれるか、会社の風紀を重視するかは採用担当の方次第です。
そして、日本は風紀を重んじる傾向にあります。確率的には正直者より風紀の方が重視されやすいと筆者は考えます。
このように、タトゥーOKでなくても働けるケースは多々あります。
ポイントは「見えるかどうか」と「職場の方針」です。
完全に自由な職場でなくても、工夫すれば働ける環境はあります。
タトゥーOKの仕事を見つける方法
タトゥーOKの仕事はありますが、探し方にコツがあります。
やみくもに応募すると、ミスマッチが起きやすいです。
ここでは、現実的に見つけやすくなる方法を整理します。
求人検索でキーワードを工夫する
そのまま検索するだけでは見つかりにくいです。
言い換えを使うと、候補が広がります。
例
・服装自由
・髪型自由
・ネイルOK
これらの条件がある求人は、外見に寛容な傾向があります。
派遣登録で選択肢を広げる
タトゥーOKの仕事を探すなら、派遣登録はかなり有効です。
非公開求人や、柔軟な職場に当たる可能性が高まります。
例えば、リクルートやマイナビ、テンプスタッフなどの大手は求人数が多く選択肢を広げやすいです。
軽作業や事務系の案件も多く、比較的条件に合う仕事を見つけやすくなります。
私自身もリクルート経由で今の職場を見つけました。
派遣からスタートし、そのまま正社員になっています。
まずは複数登録して、条件に合う求人を見ていくのが効率的です。
見えない箇所にタトゥーが入っているのであれば、派遣担当の方にもわざわざ申告する必要はありません。
正直に申告してしまうと、仕事の幅を狭められてしまうからです。
聞かれたら正直に答える、ぐらいの感覚で良いと思います。
※ウソをつくのはやめましょう。場合によっては規約違反となり、一切紹介してくれなくなります。
複数の派遣会社に登録する
私は
- リクルートスタッフィング
- マイナビ
- テンプスタッフ
- アデコ
- パソナ
- エン派遣
- マンパワー
- オー人事net
など様々な派遣会社に登録していました。
私の経験上の話しにはなりますが、
- リクルートスタッフィング
- マイナビ
- テンプスタッフ
- アデコ
上記4社はちゃんと紹介もしてくれて、連絡も丁寧でとても助かりました。
仕事を探すうえで大切なのは、面接の数を増やすことです。
件数が増えるほど、採用につながる可能性も高まります。
ここで紹介しているサービス以外でも問題ありません。
最低でも3社の派遣会社に登録し、選択肢を広げていきましょう。
職種で絞る
最初から職種で当たりをつける方が効率的です。
タトゥーに厳しい職種はある程度決まっています。
現場系、軽作業、ドライバー系などは候補になります。
逆に、接客メインの仕事は慎重に選ぶ必要があります。
介護職も選択肢に入れる
人手不足の業界は、比較的柔軟な傾向があります。
その中でも介護職は、選択肢の一つになります。
専門の求人サービスを使うと探しやすいです。
例えば、かいご畑のようなサービスでは、未経験OKの求人も多く掲載されています。
資格支援制度がある案件もあるため、長期的に働きたい方にも向いています。
最初からタトゥーがあることを申告しない選択
見えない位置にあり、業務に支障がない場合は、あえて申告しないという考え方もあります。
私の体験談の項目でもお伝えしましましたが、聞かれていないことまで自分から話す必要はありません。
日本では、タトゥーに対してネガティブな印象を持つ人も少なくありません。
そのため、事前に伝えることで不利になるケースもあります。
一方で、就業規則で明確に禁止されている場合や、見える可能性がある職場では注意が必要です。
後からトラブルになるリスクもあるためです。
このあたりは、職種や職場のルールに合わせて判断する必要があります。
隠す前提で選ぶ
完全にOKな職場にこだわりすぎると、選択肢が減ります。
「隠せば働けるか」という視点も重要です。
スーツや長袖の制服、裏方業務などは狙いやすいです。
また、一定期間きちんと働いた後で知られた場合でも、すぐに解雇になるケースは多くありません。
業務に問題がなければ、会社側にとっても人材を手放すデメリットがあるためです。
タトゥーOKの仕事は、探し方で見つかりやすさが変わります。
条件を少し広げるだけでも、選択肢は増えます。
タトゥーOKにこだわりすぎず、隠して働ける職場も含めて探すと選択肢が広がります。
タトゥー隠しシールは使うべきか
タトゥー隠しシールを使うべきか迷う方もいると思います。
結論としては、状況によって使い分けるのが現実的です。
私自身も、普段は使用していません。
ただし、年に一度の社員旅行など、確実に見える場面では使用しています。
その際は、入浴しても剥がれにくいタイプのタトゥー隠しシールを使用しています。
温泉でも問題なく使えるため、こうした場面でも安心です。
私が毎年使用しているカバー力の高いタトゥー隠しシール↓
※入浴しても剥がれにくい分、剥がすときは少し手間がかかるので、その点だけ注意しておいてください。
このように「どうしても見られる場面だけ使う」という使い方であれば、無理なく対応できます。
短期間なら有効
面接や単発バイトなど、短期間であれば有効です。
見た目の印象を一時的に整える手段として使えます。
特に接客業では、第一印象の対策として役立ちます。
長期間の使用はコストがかかる
毎日使う場合、コストが積み重なります。
消耗品なので、継続すると負担になりやすいです。
コスパを考えると、長期利用には向きません。
代替手段も考える
アームカバーやテーピングで隠す方法もあります。
コストを抑えつつ、安定して隠せる手段です。
職種によっては、こちらの方が現実的な選択になります。
タトゥー隠しシールは便利な手段の一つです。
ただし、万能ではありません。
働き方や期間に合わせて、使い方を選ぶことが大切です。
まとめ
タトゥーが入っているからといって、理想の働き方を諦める必要はありません。
2026年現在、外見よりも人柄やスキルを評価する職場は増えています。
大切なのは、「タトゥーOK」だけにこだわらないことです。
隠して働くという選択肢も持っておくと、選べる仕事は広がります。
私自身、テーピングや長袖で工夫しながら働いてきました。
現在は役職に就き、サラリーマンとして働いています。
途中で知られたこともありました。
それでも、これまでの仕事ぶりを評価してもらい、働き続けることができています。
まずは派遣会社などに登録し、条件を少し広げて探すところから始めてみてください。

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